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Queimadas descontroladas(管理不十分の野焼き)

移行前のブログにて、3年前に投稿した記事。
 
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昨日モリンガ加工施設に行ったら、土地の周辺に植えていたモリンガの挿し木が焼けていた。
 
暑さで焼けたわけではない。

これは、queimadas descontroladasと言って、野焼きが起こした問題だ。

モザンビークでは、野焼きが全国的な問題となっている。
夜、農村エリアを車で通ったりすると、火事か?と思えるほど勢い良く火が上がっていることがある。
(時々、本当に火事へ発展している)

野焼きは一般的に、農地の開墾や土壌改良を目的として行われる。
面白いことに、モザンビークではそれに加え、ネズミを狩る方法にも使われている

野焼き→ネズミが姿を現す or 焼ける→捕獲、ということだろう、たぶん。

ネズミは食用で、市場や農村地区に行った時、串刺しにして売っているのを見たことがある。

味は知らない。たとえ美味しくても、僕は一生食べないと思う。

・・・野焼きに話を戻す。

モザンビークでは、毎年20万ヘクタールほどの土地が、野焼きにあっている
問題なのは、個々人が好き勝手に野焼きをやっていること、そしてその野焼き範囲が全くコントロールされていないことだ。

管理不十分な野焼きによって、主に下記3点の問題が発生する。

農地被害

既に植えられた作物がダメになる。
朝農地に行って栽培した作物が焼け焦げていたら、どう感じるだろうか。
昨年、モリンガ農地が被害にあった時、なんとも言えない怒りを抱いた記憶がある。

環境汚染

大規模な野焼きは大気汚染に繋がったり、大量の二酸化炭素を発生させる。
インドネシアの野焼きは、マレーシアなどの近隣諸国へ深刻な煙害を引き起こしているようだ。

生活・健康被害

野焼きは、薪や果樹など、農村生活に必要な物を燃やす可能性がある。
近場にあったそれらの物が焼けてなくなってしまったら、遠い別の場所に求めるしかない。

つまり、管理不十分の野焼きは、農村社会の生活をより貧しくさせている

また、煙による健康被害も要注意だ。
野焼きによって何が燃えるのかにもよるが、例えばインドネシアのケースでは、地中に炭素を多く含む湿地『泥炭地』で野焼きが行われているため、人体に有害とされる二酸化硫黄、二酸化窒素、PM2.5などが発生している。

最後に、野焼きによって命が奪われるケースも、ゼロではない
それはもはや、重大な犯罪とみなすべきだと思う。

モザンビークでは、そうした野焼きを減少させるため、政府やNGOが農村で啓発活動を行っている。

ネットにあったレポートをチラッと読んだところ、村長やコミュニティリーダーといった村の中心人物への研修を行うことで、彼らから村人へ指導してもらう、といった内容の活動があった。

また、野焼きを事前申告制にし、村全体で野焼きをコントロールする仕組み作りも、検討しているようだ。

解決までの道のりは長そうだが、僕も自分の活動している農村でできること(啓発活動や、そうした活動をしているNGOの誘致など)をしたいと思う。

今回は以上です。

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