こんにちは、ヤチローです。
昨日は、日本から調査でモザンビークに来た方と、お食事しました。
こうした機会を積極的に作っていかないと、どんどん考えが固まってしまうので、気をつけてます。
さて、今回は、天下一の傾奇者、前田慶次について書いていきます。
はじめに、傾奇者とはなんぞや?という問いに対して、Wikipediaさんの力を借りて返答しておきます。
かぶき者(かぶきもの。傾奇者、歌舞伎者とも表記)は、戦国時代末期から江戸時代初期にかけての社会風潮。特に慶長から寛永年間(1596年~1643年)にかけて、江戸や京都などの都市部で流行した。異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと。茶道や和歌などを好む者を数寄者と呼ぶが、数寄者よりさらに数寄に傾いた者と言う意味である。
出典:Wikipedia
傾奇者の生まれた背景として、戦国時代が終わりに進むにつれ、自己表現の場(戦場)が世の中に無くなってきたことが挙げられます。
俺の名を言ってみろ〜!と言っていた、北斗の拳のジャギ。
彼はケンシロウの格好をして悪さを働きますが、本当はケンシロウに認めてもらいたかっただけ(と、私は信じています)。
そんな傾奇者が出現してきた時代に、前田慶次という武士がいました。
彼の生涯については、いろいろなサイトで語られているので、ここでは簡単な前田慶次紹介だけ。
1.前田利家の甥
2.仲が悪くなり加賀藩を出奔
3.京都で浪人生活を満喫
5.長谷堂城の戦いで、直江兼続の自刃を思い留まらせ、撤退戦で活躍する
※下記サイトで、簡潔にこの時の戦いが説明されています。
6.米沢藩へと転封となった上杉家についていき、米沢で悠々自適に過ごす
うん、これだけだと、どこに魅力があるのか全くわかりませんね。
そんなあなたは、是非ともこれから紹介する本を読んでください。
それでは、始めます。
1. 一夢庵風流記
慶次好きで、この本を読んでいない人はいないでしょう。
次に紹介する、マンガ「花の慶次」は、この本を原作としたマンガです。
有名なエピソードである
・加賀藩を出奔する際に、前田利家に氷水たっぷりの水風呂を浴びせた
・豊臣秀吉に、「傾奇御免状」を受け取った
・長谷堂の戦いの撤退戦での活躍
といった内容が、痛快に描かれています。
大学時代、僕にこの本を紹介してくれた友人が、前田慶次みたいに
・男も惚れる男
・人を惹きつけるよくわからない魅力を持っている
人でした。
彼とはそこまで密に接していたわけではありませんが、「いつか会うのが楽しみ」な人でした。
先日、6−7年ぶりに連絡を交わし、今度日本へ帰った際、会う約束をしました。
会ったら前田慶次の話題を振ってみようと思います。ノッてこなかったら悲しいですが。
2. 花の慶次

花の慶次―雲のかなたに (第1巻) (Tokuma comics)
- 作者: 隆慶一郎,原哲夫
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: コミック
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原作は、1で紹介した「一夢庵風流記」です。
原作よりさらに、前田慶次という人物を痛快に描いています。
・「だがそれがいい」
→佐々成政の首を取れるのにとらず、逃がそうとする慶次に佐々成政が「わが首ひとつで一国一城の主なれたものを 慶次・・・意地を通すのは不便なものよな。」と言った際の返答
・生きる自由もあれば死ぬ自由もあるさ
ただおれは いくさ人 ここで引けば おれではなくなる
→ 負け戦で逃げようとする武士への、慶次からのセリフ
・人は日に米は三合畳は一畳あれば十分 そんなことより一献くれまいか?
→ 太閤秀吉に、「百万石で予に仕えよ」と誘われた時の慶次の返答
3. 城をとる話
この本、もしかしたら番外編で紹介すべきかもしれません。
が、あえてここでオススメします。
この本は、司馬遼太郎さんが書いた本で、小説の主人公のモデルが前田慶次と言われています。
牢人である一人の男が、「城をとってみたい」と思い、実際に城をとってみようとするお話。
石原裕次郎さんが司馬遼太郎氏に依頼し、できたのがこの本で、映画「城取り」の原作です。
一夢庵風流記の作者、隆慶一郎氏が自著のあとがきで、「城取りのシナリオを担当した後、前田慶次に興味を持ち、いつかこの男を書きたい、と思うようになった」という内容のことを書いています。
司馬遼太郎さんの作品の中では、あまり人気のない本と位置づけられています。
が、僕はこの本が好きで、子どもにこの主人公の名前を授けました。
成長した子どもが、この本を読んでどう感じてくれるか、気になります。
番外編:その他、前田慶次関連あれこれ
市立米沢図書館出版。
関ヶ原の合戦後、慶次が京都から米沢へ移動する際の道中日記の写し+資料編のセット。
米沢に行かなきゃ買えないと思ってましたが、Webで買えるようです。
今度日本へ帰る時、買います。
いつか、読んでみる・・・かもしれません。読んでないので、特に何も語れません。
花の慶次、という名の日本酒です。
いつか、知人からプレゼントしてもらえるよう、人徳を積んでいきます。
おわりに
いかがでしたか?
前田慶次について、少しでも興味を抱いていただけたなら、とても嬉しいです。
それでは、また。