週末は、3ヶ月ぶりに翻訳の依頼が入ったので、その作業に没頭していました。
面白いことに、何度か翻訳の仕事を引き受けていると、訳し方がわかってきます。
ポルトガル語→日本語の翻訳をする時、どうすればいいのか。
まず初めに、伝えたいことがあります。
翻訳作業は、高い語学力がなくてもできます。
基本的な文法さえ理解していれば、あとは辞書とネットを駆使し、ポルトガル語→日本語への翻訳を行えます。
ポルトガル語って辞書も充実してないし、英語と違ってネットでも情報が少ないから、訳すの難しいんだよな〜。
そう思っている方、いますよね。
私は、ポルトガル語→日本語の翻訳作業をする際、3つのポイントが重要だと考えています。
今回は、その3つのポイントについて、説明していきます。
1. 調べる力
さきほど、語学力は必要ではない、とお話しました。
では、どういった力が必要なのか。
その一つが、「調べる力」です。
基本的な方法として、わからない単語 or 文章がある時、
1.電子辞書で調べる
2.Web翻訳サイトで調べる
3.ネイティブかポルトガル語の堪能な人間に聞く
4.その単語・文章の使われているサイト記事を読む
こういったステップを踏んで、問題解決を図ります。
感触として、これで90%近くの単語・文章は、訳せます。
調べる力があれば、語学力がなくても、文章を翻訳できます。
もちろん、自力でダイレクトに訳せたほうが、スピードは速い。
ただ、調べる力、情報を入手するスピードを高めることで、それはある程度補えます。
そうやって調べていく中で、頻出単語や文章を覚えれば、次回の翻訳スピードが速まります。
以前私が読んだ翻訳家(英語)の本でも、
実際の翻訳作業が、一番の勉強。と書いてありました。
わからない文章に出会って当たり前、そういう時は、調べる力を駆使して解決しましょう。
上記方法で調べる時の注意点として、
ポルトガル語→日本語の検索でうまくいかない場合は、ポルトガル語→英語に一度訳してから、英語→日本語で調べる
ことが挙げられます。
ポルトガル語ー日本語は、辞書でもWeb翻訳でも、精度が低い。
英語ー日本語は利用者が多いこともあり、翻訳内容も比較的充実しています。
英語であれば、ネットで調べたい単語・文章を検索すれば、それについて説明している日本語HPが、続々出てきます。
英語が堪能な人であれば、英語ーポルトガル語のラインで調べていけばいいので、効率的ですね。
・・・うらやましい。
2. ネイティブとのネットワーク
わからない単語や文章がある時、ネイティブに聞くのが一番確実です。
(日本語にも堪能なネイティブがいれば、最強です)
現実世界でネイティブの知り合いがいなくても、言語交換SNSで繋がりをもつことは可能です。
言語交換SNSである、Lang8とHello Talkについては、過去の記事で少し触れました。
これらのSNS内でネイティブに聞いてみれば、的確な説明をもらえる確率大です。
SNSの注意点としては、質問を個別に行うこと。
全体への投稿だと、内容をスルーされる可能性があります。
・・・先週の私がそうでした。
日常的にやりとりしているネイティブがいれば、その人へ直接聞くのがベターです。
相手の返答時間が予測できないので、スピードを重視している時は、他の手段を探しましょう。
3. 日本語力
これは大事です。
日本語力がないと、いくら辞書で調べても、その文脈にあった日本語がわかりません。
たとえば、equipamentoには、
①装備すること
②軍需品
③装具、備品、装備、施設、設備
といった意味がありますが、軍事関連の文章でない限り、「軍需品」と邦訳するのはおかしいですよね。
また、辞書の単語をそのまま使っても、翻訳文章が理解しづらい文、直訳風となることもあります。
その場合は、自分で、文脈に合った言葉を作り出しましょう。
言葉探しは、自分の脳内以外でもできます。
私は、下記の方法で最適な日本語訳を探しています。
・ネット辞書で類語表現をチェック
・使おうとしている言葉を、グーグル検索にかける
→ コンサル時代に学んだテクニック。検索ヒット数が少ない場合、使おうとしている単語・文章を見直す必要があります(使われていないということなので)。
・類似テーマの文章(日本語)をネットから拾ってくる
→ 対象分野の使用単語・言い回しは、その分野の記事などを参考にする
→ 政府系のサイトへいけば、フォーマルな言葉遣いに出会えます
参考までに。
おわりに
いかがでしたか?
翻訳は通訳と違い、単語をその時覚えていなくても、対応できます。
調べる力、ネイティブとのネットワーク、日本語力、この3つを備え付ければ、ポルトガル語→日本語の翻訳はこわくありません。
次回は、翻訳作業の一連の流れ、効率的な作業方法について書きたいと思います。
それでは、また。