昨夜、現地の友人が自宅を訪ねてきました。
友人A:ちょっと困ったことになった!助けてほしい。
僕:(たぶん金の無心だろうな・・)おぉ、どうしたの?
友人A:今日警察からこれを渡されたんだ。
そういって見せてきたのが、これです。
これ、警察からの出頭要請書です。
知人Bと金銭トラブルを抱えているらしく、友人Aの対応の遅さに業を煮やしたその知人Bが、警察に駆け込んでこのような事態に。
金銭トラブルの内容
金銭トラブルといっても、厳密に言うと友人Aが金を借りたわけではなく、
1. 偽物の運転免許証を掴まされた知人Bが、友人Aに相談→免許センターの親戚を紹介する
2. 免許証の正式化のため、賄賂が必要→知人Bのお金を、友人Aを介して親戚へ
3. 免許センターの親戚:「金を受け取ったはいいけど、これは解決無理だわ」
4. 知人Bへの返済が必要→ 親戚が既にお金を使い込み、全額返済が不可能
5. 知人B「お前に渡したんだから、お前が返せ!」と友人Aに
6. 友人Aが対応にまごついていたら、知人Bが警察へ駆け込み、出頭要請書を持ってきた
という話だった。
友人Aとの会話に戻る
友人A:親戚がお金を使い込んだから、半額分を俺が工面しなきゃいけなくなった。警察へ出頭したら、この国のことだ、大して事情も聞かず勾留される。
僕:ここの警察だったらありえるよね。
友人A:ようやく仕事が決まったのに、勾留されて台無しにしたくない!頼む助けてくれ!
・・・結局、いくらかのお金を貸しました。
モザンビークの牢屋、かなり劣悪な環境なんですよね。
僕の知人が入ったことあるのですが、
・食事は昼に一度
・寝る時はコンクリの床。掛布団は使用禁止
・10人以上が部屋に詰め込まれる
・牢屋番からの暴力あり
などなど、聞くだけで「一日たりともいたくない」と思える場所です。
友人が勾留を恐れるのも理解できます。
モザンビークには、刑事事件と民事事件の区別がない?
不思議なことに、ここモザンビークでは、刑事と民事事件の明確な区別がないような気がします。
日本の場合は、僕でも理解できる違いがありました。
でもモザンビークだと、日本だったら民事事件扱いなことでも、すぐ牢屋にぶち込まれます。
大して事情も聞かず、まずは勾留。
その後裁判手続きに進むのですが、大半の人は示談で済ませようとします。
裁判なんて、いつ終わるかわかりませんからね。大事なのは、
一刻も早く、牢屋から出ること
なんです。
警察との関わり、個人でモザンビークに住む以上、絶対考えておかなきゃならない部分です。
今回はとりあえず、友人Aを救済できたので良しとします。
お金、ちゃんと返ってくるでしょうか。