書評

【書評】本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方

クリスマスイブは、一人家でひっそり過ごしてました。

家の前のバーは、夜中まで盛り上がっていました。BGMが騒音レベルなのはいつものことです。

 

さて、今回は読んだ本のアウトプットということで、この本を紹介します。

 

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

 

 

章としては、下記のように構成されています。 

 

序章:なぜ、本音で生きられないのか

1章:言い訳をやめる

2章:バランスをとるな!

3章:本音で生きられない理由は「自意識」と「プライド」である

4章:すべてを最適化せよ

5章:本音で生きるために必要なこと

 

以下、興味深かったことを取り上げていきます。

 

序章:なぜ、本音で生きられないのか

僕の中で未だに流行語として頭にある言葉が、

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜  という、反町隆史さんの歌「POISON」のフレーズだ。

 

本音を言うことは、難しい。

日本人が本音を言うようになったら、少しは個性も出てくるだろう。

外国人からは、「オー日本の皆さん、前にならえのスピリットはドコニイッタンデスカ?」と驚かれること間違い無しだ。

 

なぜ本音が言えないのか、この本ではその理由を以下の3点と考えている。

  1. 言い訳精神
  2. バランスとりたい精神
  3. 自意識とプライド

 

言い訳精神

堀江さんは、様々なバックグランドの人から相談を受けることが多いようだ。

その際よくあるのは、「いやぁでも、それはできないです。」といった言い訳の返答。

この言い訳が曲者で、人はこの言い訳で自分自身を不自由にしているとのこと。

 

よくある言い訳として、

・お金がない

・時間がない

・才能がない

・やり方がわからない

を挙げている。その中でも個人的に心に引っかかったのは、「お金」と「やり方」のことだ。

 

お金がない

お金とは、「信用」である。

信用という存在を単純化したものが、お金。

自国通貨とは、その国の信用があって初めて価値を持つものだ。

途上国と呼ばれる国は、信用がまだ築けていないから、通貨価値が変動しやすい。

 

つまり、まず初めに考えることは、お金ではなく信用を貯めていくことだ。

信用を築けば、例えば僕がモザンビークで面白いビジネスを見つけた際、僕を信用する誰かが出資してくれるかもしれない。

 

やり方がわからない

・やり方がわからない人はネットで検索しよう。

・検索してもわからないことは、試行錯誤してやり方を探ろう。

この2点がポイントだ。

 

頭でっかちな人は、やり方を重視して行動に移さない。

堀江さんは、コツなんてないから愚直に努力、やり続けることが大事と主張している。

そう、一発で正解までいけると思わず、試行錯誤でやり方を模索する方法がいいのです。

 

2章:バランスをとるな!

この章では、人生にバランスを求めることが本音を言えなくしている、と警告している。

正直に言うと、この章で述べられている内容の一部は、賛同できなかった。

 

例えば、人間関係について。

堀江さんは、結婚すること、家族を持つことは「リスク」と考えている。

今の世の中、関係を固定することに大したメリットはない。Facebook等で幅広い人間関係を築いたほうがリスクが分散していい、という主張だ。

僕はその部分を「リスク」と捉えてもいいと思っているが、だから結婚しない、家族を持たないという考えには至らない。

 

そもそも、リスクはどんな選択肢にも存在する。

外が物騒だから家に引きこもって身の安全を図っても、家に隕石が落ちてきたら一発だ。

健康のためにスポーツを初めても、運動中に擦りむいて破傷風になって入院、なんてことも十分起こりうる。

 

何が言いたいのかというと、リスクが高いからという理由で行動を制限してしまうのは、

人生をつまらないものにしてしまう恐れがある、ということだ。

僕は結婚や家族を持つことによって実現したいことがあったから、その状態を作った。

リスク、たしかにあるかもしれない。でも、この2章のテーマに沿って考えるなら、ある意味結婚したほうがバランスが崩れるから(特定の1人と婚姻契約を結ぶから)、いいのかもねー。

 

まあ、価値観は人それぞれなので、結婚しないという選択も勿論ありだ。

 

3章:本音で生きられない理由は「自意識」と「プライド」である

みんな自意識とプライドが高すぎる。

たまに人が「キャリアを考えると、この道に進むべきかどうか、迷います〜」と言ってくるが、

勝手に決めなよ、と思ってしまう。

他人はあなたのことなど注目していない、残酷なようだが世の中はそういうものだ。

 

どの時期だったか覚えてないが(青年海外協力隊あたりか?)、僕はある時期を境に

「あ、別に他人からどう評価されようと、なんとかやってけるな。」と感じた。

 

考えてみると、僕は他人のことを常に考えながら生きてはいない。

たまにふと頭によぎることはあるが、一日中他人の人生や進路について頭を悩ますことなんてない。

反対に、他の人も僕のことを気にかけていないだろう。みんなメインの思考は自分自身に向けているはずだ。

そう考えると、他人の評価、世間からの目、といったものがいかに漠然としたものかがわかる。

堀江さん曰く、こうだ。

結局、他人のことなんて、誰も気にしてはいない。それなのに、たいていの人は有名人でもなんでもないのに、自分が世間から注目されていると思い込んでいる。本当は有名人ですら、誰も注目していないのに。

要するに、正体のわからない、そもそも存在しない目を気にするのは、全くもって無駄ということ。

 

次に、プライド。

プライドを持つことで、行動が制限される。

「自分はできる人間だ」「自分は大企業で社会的ステータスのある仕事につかないと」などと考えていると、身軽に動けない。

 

プライドはなくなったほうが、みんなに愛される。堀江さんはそう主張する。

わざわざ人と距離を置くためにプライドを持っているなんて、もったいない。

 

また、このプライドに付随する問題として

考えすぎてしまう人間は、いつもチャンスを逃す。

ことがある。

素敵な男性/女性を誘う際、「断られたら恥ずかしい」なんて思っていないだろうか?

これは、ちっぽけなプライドが行動を起こすことを邪魔してる典型的な例だ。

自分を守るために、チャンスを逃すことはもったいない。この本のメッセージはそういうことだ。

 

ノリの良さでチャンスを掴む

他の著書でも堀江さんは度々取り上げていることに、「ノリの良さ」がある。

ノリのよい奴には、あちこちから声がかかるようになり、加速度的にいろんな経験ができるようになっていくのだ。

 

ノリの悪い人は、つまるところ経験を放棄していることに他ならない。

人に会わずして社交的になれるだろうか。異性との時間を過ごさずにして恋愛スキルは高まるだろうか。

僕も以前は、ノリの悪い人間だった。今は意識して改善に努めている(食事に誘われたら、80%ぐらい承諾するようになった)。

人に「あいつノリ悪いよなぁ」と言われている状態は黄色信号だ。

そんな状態のあなたは、新しいことに触れていない生活を送っているかもしれない。

 

4章:すべてを最適化せよ

この章で大いに参考になったことに、情報収集法の日々の改善が挙げられる。

堀江さんは常人の数倍もの情報を毎日浴びているらしく、それが他の人との違いだと話している。

圧倒的な情報量+処理数を持つことで、他人と差をつけられる。

 

大事なのは、情報収集する際も常に改善を試みることだ。

例えば、アフリカ情勢を知るためには、ニュースだけでなく、見識のある人のTwitterをフォローしてみる、などといった工夫が大切だ。

そうした試行錯誤によって、自分に入ってくる情報の質も高まっていき、効率的な情報収集が期待できる。

 

5章:本音で生きるために必要なこと

この章では、

本音で生きるためには、ノリとやる気が必要だ!

という主張を軸にいくつかのテーマを論じている。

 

この章はサラッと読んで終わった。

気になる方は、読んでご確認を。

 

最後に

本著では、ためになる話が多かった。

特に、情報収集の点では、早速参考にして情報量を多くしてみた。

インプットを増やすことでアウトプットも増やす、これは今後の自分に必要な考えだ。

 

今回は以上です。

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