モリンガ

世界のモリンガ市場が急激に成長している点

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本ブログの「人気記事」を見てみると、いつの間にか

モリンガ関連の記事が上位を占めてました

www.palavra-world.com

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「モリンガ 種 食べる」でようやくTop3に表示される程度ですが、検索から流入してくれてる読者がいて嬉しいです。

今回は、世界のモリンガ市場について書いていきます。

1. モリンガ市場は絶賛成長中!!

インドのABC(バイオディーゼル促進センター)という団体が、数年前から『モリンガ国際会議』を実施しています。

下記は、 2015年の会議のプレスリリース記事です。

www.digitaljournal.com

この記事によると、

・2015年時点で、モリンガの世界市場は約40億ドル。2020年には70億ドル市場へと拡大予想

・供給元は8割がインド。その他フィリピンやアフリカ諸国が生産量を拡大中

とのこと。
2015年の世界市場が約40億ドル!たしか2012年ぐらいでは、まだ20億ドル程度の市場でした。
年々需要が増えてきており、インド以外のモリンガ生産国も耳にすることが多くなってきました。
ここモザンビークでも、僕の知っているだけで3社、モリンガを生産する外資系企業がいます(僕らの会社も入れると4社)。

モリンガ国際会議に話を戻すと、どうやら今年も開催されるようです。
2017年は、11月25、6日開催です。

jatrophaworld.org

今年は難しいかもしれませんが、来年あたりに参加したいです!
まずは、英語をまともに話せるようにならないとな。。。

様々なモリンガ商品が開発・販売されている 

市場の拡大に伴い、モリンガ商品のバリエーションが昔と比べて多様化しています。
思いつくまま書いていくと、

・葉っぱ:パウダー、タブレット、お茶、サプリメント、ジュース、化粧品、お菓子
・種:化粧品原料としての油、エッセンシャルオイル、調理油、バイオディーゼル用、食用

こんな感じでしょうか。
日本の市場でも、バリエーション豊富なモリンガ商品が売られてます。

種であったり、

モリンガのチカラ モザンビークのタネ 50粒

モリンガのチカラ モザンビークのタネ 50粒

 

  葉っぱのタブレットタイプであったり、

塩と混ぜたモリンガであったり(発見した時、ユニークさに感心しました)

 
モリンガスムージーを出すカフェもあるんですよ!

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画像元:カフェメニュー MENU - Africa Exotic Resort

栄養素の豊富さから注目を集めているモリンガ。今は商品開発段階といえます。
市場に根付くか、それとも一過性のブームで終わるか、今後の動向に注目です。

2. 今後のモリンガ市場

さて、気になるのは今後のモリンガ市場です。

僕の予測では、
今後数年はマーケット拡大が期待できる
と判断しています。

理由は大きく2つあります。

① まだ商品開発の余地が多分にある

世界のモリンガ市場を観ると、今はまだ『モリンガを使ってどのような商品を作れるか』を模索している段階です。

今後は世界中で色々な商品が登場しては消えを繰り返して、売れ筋商品が定番化して市場に浸透していくと思います。

omojoy.jp

モリンガどら焼き、今度帰国した時に食べに行きたい!

② 需要に対して供給が追いついていない状況

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あくまで僕の感触なのですが、モリンガの需要に供給は追いついていません。

一例を挙げると、僕らのような小規模栽培者にも、海外からの問い合わせは良く来ます。
(毎月数トン単位で卸してくれ、と言われても現状対応できないので、チャンスを逃している状態です)

ここ数年、モザンビークに数社のモリンガ生産会社が誕生したのも、市場の需要に答えるためです(ヨーロッパへ輸出している企業が多いです)。

僕が注目しているのは、葉っぱを家畜のエサとして利用する動きがあることです。
いくつかの実験から、モリンガの葉を家畜のエサに混ぜると家畜の生育スピードが早まる結果が出ています。

また、種から採れるオイルに関しては、化粧品やバイオディーゼルへの利用が進んでおり、年々需要が高まっています。
今は供給が追いついていないため、種の市場価格は値上がり傾向にあります。

ちなみに、前述のABC(バイオディーゼル促進センター)のデータによると、中国が種の最大輸入国らしいですね。
近隣国のインドから大量に買い付けたモリンガの種を、何に利用しているんでしょうか?
儲かると見て、自国栽培を始めているのかもしれませんね。

終わりに

最近日本でも名前を聞くようになったモリンガ。
今後も引き続き、マーケットは拡大していきそうです。

ではまた!

-モリンガ