やんぶろ 〜モザンビーク編〜

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【活動報告】改良カマド その4

こんにちは。

先輩のK隊員が道を開拓し、同期のN隊員が実際の普及を推し進めてくれた。そこまでを前回の分で書いた。

3人目の協力者は、JICAの専門家の方だ。

一度調査で僕の任地を訪れた際、改良カマドを紹介する機会があった。
その時はまだセメント式のカマドで、警備員オルランドの村で教えていた。バイクの運転が下手で、砂道に入ると足を地面に付けノロノロ走っていた記憶がある。


これは専門家の方が調査の際訪れた、内陸部の一風景になる。

モザンビークの森林問題は、目に見えづらいが深刻のようだ。国土の半分が森林のモザンビーク、その森林は年間0.58%ほど減少している。
ヘクタールにして21万9千ヘクタール。東京都の面積に匹敵する広さの森林が、年間で無くなっているのが現状だ。

主な理由としては、
・過剰な木材輸出
・農地作成時の伐採(焼き畑)


などが挙げられる。
中でも木材の不法輸出はたちが悪く、海外の企業(中国が多いらしい)が関与した密輸はニュースで何度も報じられていた。
また、僕の配属先の同僚(森林課)は仕事として不法輸送の取締があり、夜中のパトロールも行なっていた。中には銃器を持った不法者もいるらしく、命懸けの職務といえる。

パトロール中の同僚ギルンド(森林課)。彼とは今でもFacebookを通して連絡をとっている。

JICA専門家の方は、そういった現状を改善する目的でモザンビークに来た。
詳細は省くが、アグロフォレストリーとカーボンオフセットを組み合わせたプロジェクトを実施予定で、これはWFP・JICA・モザンビーク農業省・日本の民間企業が関与する大規模プロジェクトとなっている。

僕の任地での調査の際、改良カマド紹介の時間を設けてもらった。

この時は警備員オルランドに全部説明してもらい、僕は写真だけ撮っていた。
彼のプレゼン能力は僕を凌駕しており、好感触で紹介することができた。オルランドには本当にお世話になった。

それから一年ほど経ち、改良カマドも陶器タイプになった頃。
先ほど述べた森林保全プロジェクトに、改良カマドを取り入れたいという連絡が入った。

僕らの目指した普及は、
中間層→現地職人による製造、それを低価格(200円程度)で販売し、普及
貧困層→NGOなどと協力し、作成指導又は無償提供


だった。
このプロジェクトに参加することで、貧困層へのアプローチが実現できる。

早速、カマドを製造してる職人さんへ話を持っていき、講師としての参加を打診した。こういう場を提供することで、現地職人がカマド製造に対し自信と誇りを持てるようになる。そういった意味でも、このプロジェクト参加は非常にいい機会だと思う。

プロジェクト自体は、今年の年末ぐらいから本格的に始動するらしい。
僕の任期は終わってしまったが、このプロジェクトやカマド活動を引き継いでくれた隊員のお陰で、今後も広がる可能性のある活動となった。

■感想
最後まで僕は、任地産の改良カマド普及を望んで動いていた。任地でカマドを必要としていた人たちに届けたかった、任地に少しでも貢献したかった。が、力が及ばず任期が終了してしまった。

僕の最大の反省点は、現地の人の生活を考慮せず、カマド製造を押し付けようとしたことだ。

任地の粘土のある村での失敗経験がある。
村でカマド製造を持ちかけた時のことだ。最初の会議では10人以上が興味を持っていたのにも関わらず、後日実際に研修に参加したのは2人という時があった。

これだけ豊富な粘土があるんだから、それを活かしてカマドなりレンガなり作ってけばいいのに。と思っていた僕は、その参加者の数に失望した。僕の同僚も「あの村の人たちは怠け者だから」と言っていたので、そういうものかと思った。

が、その参加してくれた2人の若者から話を聞いてく中で、自分の傲慢さに気付いた。

みんながなぜ参加しないのか、それは

・給料も出ないのに、暑い中働きたくない
・改良カマドの販売というイメージの沸かないものより、農作物を育てて売ったほうが確実


という考えがあったからだ。

考えてみたら尤もな意見だ。暑い中働く以上、賃金は受け取る権利がある。売れるかもわからない物を作るより、確実に売れるものを作るほうがいい。なぜなら彼らにとって僅かな収入が生死に直結するほど大事なことだから。試作してから徐々に販売へ、なんて不必要なリスクは取りたくないだろう。

この件でそのことに気づき、
ゼロからの仕事は手厚いサポートが求められることを学んだ。
金銭面を考慮すると協力隊に向かないアプローチなので、協力隊の立場であれば既存の物を発展させるような試み(今売ってる蜂蜜の加工改善など)の方が向いてると思う。

今後この改良カマド普及がどうなっていくか、しっかり後を追っていきたい。
機会があればこのブログで、報告出来ればいいと思っています。

これで改良カマドの報告は終わりです。

ありがとうございました。
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